教育コラム 通信制高校から大学進学は難しい?進学率・メリット・注意点などを解説
公開日:2024.09.30
通信制高校について調べていると「大学進学が難しい」というキーワードを目にすることがあります。しかし、実際は通信制高校だからといって大学進学に不利になることはありません。
この記事では、通信制高校からの大学進学について解説するとともに、通信制高校ならではのメリットや注意点を紹介します。通信制高校への進学を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
通信制高校からは進学できない?
通信制高校は「高卒資格を得るために通うもの」と思われがちですが、通信制高校から大学への進学は難しいのでしょうか。実際の大学進学率を参考にしながら見ていきましょう。
文部科学省「学校基本調査※」によると、全日制高校と定時制高校、通信制高校の卒業者数における大学進学者数・大学進学率は次のようになっています。
全日制高校・定時制高校の場合
全日制高校・定時制高校の卒業者数:96万2009人
全日制高校・定時制高校の大学等進学者数:58万4465人(約60.8%)
通信制高校の場合
通信制高校の卒業者数:7万6624人
通信制高校の大学等進学者数:1万6383人(約24.1%)
全日制高校・定時制高校に比べれば、通信制高校から大学へ進学する人が少ないのは事実です。
通信制高校では、就職に有利な資格取得をめざすコースを選択する人や、高校卒業資格を得るために働きながら通信制高校に通う人などがいます。全員が大学進学をめざしているわけではないことが、大学への進学者数が少なくなっている要因の一つとして考えられるでしょう。
通信制高校が大学進学に不利になることはない
通信制高校の大学進学率が少ないのは、卒業校が通信制高校だからというわけではないことを理解しておきましょう。
日本国内の大学における出願資格(入学資格)の一つに「高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者」とあり、通信制高校出身が一般入試等で大学進学で明確に不利に働くことはないといえます。
また、通信制高校でも、AO入試や推薦での受験は全日制高校と同じように可能です。大学進学においては、どこの高校を卒業したかではなく、大学入試における合格基準に達しているかが合否の判定ポイントとなります
あくまで学力勝負なことを理解して、しっかりと合格基準を超えられるように日頃から勉強に励みましょう。
通信制高校 ルネサンス高校の合格実績
通信制高校であるルネサンス高校グループの2023年度合格実績(一部)を見てみましょう。
2023年度合格実績
国公立
埼玉大学、名古屋工業大学、名古屋市立大学、愛知県立芸術大学、大阪大学、和歌山大学、高知工科大学山口大学、長野県看護大学 など
私立大学
国際基督教大学、立教大学、上智大学、慶應義塾大学、学習院大学、青山学院大学、専修大学、日本大学、法政大学、明治大学、早稲田大学、立命館大学、近畿大学 など
※ルネサンス高校グループ全体の実績
難関私立大学とされる国際基督教大学や慶應義塾大学、早稲田大学などへの合格実績もあります。上記はほんの一部となりますので、詳しい合格実績は以下よりご確認ください。
通信制高校だからといって、大学進学が不利になるわけではありません。
大学進学における通信制高校のメリット
通信制高校から大学進学する際にメリットはあるのでしょうか。ここでは、通信制高校から大学進学するメリットを5つ紹介します。主なメリットは次の通りです。
- 自分のペースで勉強ができる
- 授業以外の時間を多くとれる
- 学習習得レベルを把握しやすい
- わからないところは個別に相談ができる
- 4月以降も入学を受け入れている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自分のペースで勉強ができる
通信制高校では、自分のペースで勉強に打ち込める点がメリットです。全日制高校では、あらかじめ定められた時間割に沿って勉強していき、学習ペースもクラスのペースに個人が合わせていきます。
一方、通信制高校では提出期日までにレポートを提出する仕組みのため、自分のタイミングで学習に取り組むことが可能です。毎日決まった時間に勉強したり、週末にまとめて勉強したりと、自分のペースで進められるのが通信制高校の魅力といえます。
授業以外の時間を多くとれる
通信制高校ではインターネットを利用したネット学習が中心で登校日数も少ないため、授業以外の時間を多くとれる点もメリットです。なかには、芸能活動やスポーツ、アルバイトなど、自分のやりたいことや趣味に時間を充てている生徒も多くいます。
また、福祉やペット関連などの資格取得に励みつつ、大学進学への準備を進めることも可能です。通信制高校では使える時間が多くあるため、それをどう使うか計画を立てて物事を進める力も養われるでしょう。
学習習得レベルを把握しやすい
通信制高校では、学習の進捗を自分で管理をするため、自分の学習習得レベルを把握しやすくなります。
全日制高校では、学習の進め方を学校の先生が決めることが多く、授業についていけない生徒が出てしまう恐れもあるでしょう。しかし、通信制高校では、自分のためのカリキュラムを組めるため、自分のレベルに合わせて勉強を進められます。
わからないところは個別に相談ができる
通信制高校では、勉強についてわからないことがあれば個別に相談できる点も強みです。一対一の指導が受けられる学校も多く、自分の学習スタイルや進捗状況に合わせて勉強を進められます。
4月以降も入学を受け入れている
通信制高校では、中学校卒業後の進学だけでなく、入学時期も4月以降も入学タイミングがあります。また、以前の高校で修得した単位・在籍期間を引き継げる点もメリットといえます。
通信制高校から大学進学をめざす際の注意点
多くのメリットがある半面、通信制高校から大学進学をめざす際には注意点もあります。注意したいポイントをそれぞれ見ていきましょう。
主体性が求められる
通信制高校では、自分のペースで勉強することになるため、主体性が欠かせません。自分で学習計画を立てて、それに沿って勉強をする必要があるため、やりとげる力が求められます。
逆にその力がなければ、卒業するのに何年も要したり、高卒資格をとれなかったりして、結局は卒業自体を諦めてしまうこともあるかもしれません。
また、通信制高校では全員が大学進学をめざしているわけではないため、1人での戦いとなるケースも考えられるでしょう。
そのようなケースでも、大学進学という目標を常に掲げモチベーションをキープし日々勉強に励むことが重要です。
志望校がまだない、決まっていない場合
大学進学をめざしているものの、志望校が決まっていない方もいるでしょう。最初から1校に絞る必要はありませんが、志望校を決めることで将来や入学後のイメージにより受験のモチベーションアップにつながるため、複数校決めておくことをおすすめします。
志望校の決め方としては、「自分が将来どのような職業につきたいか」「どういったことを学びたいか」等で調べ「興味のある分野」の大学・学部を選ぶことが大切です。
また、大学合格に向け目標設定するにあたり、模擬試験などを受けて自分の偏差値を把握し、自分の偏差値よりも少し高めの大学を調べ志望校を絞り込んでいきましょう。
通信制高校ならルネサンス高校
通信制高校からの大学進学を検討中の方、ルネサンス高校がおすすめです。ルネサンス高等学校は2006年に開校した広域通信制・単位制高校で、スマートフォンやタブレットなどを活用したeラーニング学習が魅力といえます。
そのため、自分のニーズに合った学習スタイルで、全日制高校と同じ高校卒業資格を取得可能です。
大学合格実績も豊富にあるため、通信制高校からの大学進学を検討されている場合は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
通信制高校からの大学進学は、決して不可能なものではありません。お伝えしたように、ルネサンス高校でも難関大学などへの大学合格実績はあります。
ただし、通信制高校では自分で学習ペースを決めることになるため、自主性をもって計画的に勉強を進めていくことが重要です。また、大学進学をめざすのであれば、志望校を決めておくこともおすすめします。志望校があることで、モチベーションのキープにつながるため、より意欲的に勉強に励めるようになるでしょう。
ルネサンス高校は、自分のニーズに合った学習スタイルで、全日制高校と同じ高校卒業資格を取得可能です。通信制高校からの大学進学を検討されている場合は、実績十分なルネサンス高校へお気軽にお問い合わせください。
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